未経験だけどエンジニアになりたい場合、地方と都会ならどちらが良いのが分からないのではないでしょうか?
結論から言うと、未経験からエンジニアを目指すのであれば、都会がおすすめです。
なぜなら、都会の方が就職先の選択肢が多く、プログラミング学習環境が違うからです。
- 都会の方が就職先の選択肢が多い
- 都会で働くメリット
- 未経験だとエンジニアになれないのか
上記3点について詳しく解説します。
都会の方が就職先の選択肢が多い
プログラマー・エンジニアの求人は、東京都に集中しています。
単純に選択肢が多いので、大企業への就職を目指す場合やベンチャー企業でのし上がりたい場合でも、東京都の方が応募しやすいです。
特定のジャンルのエンジニア、例えばゲーム会社に入ってゲームエンジニアになりたいといった目標がはっきりしている場合は、都会の方が就職するチャンスが多くなります。
片や地方の場合は求人の絶対数が少ないので、選択肢はどうしても少なくなります。
希望とするジャンルや条件で探すと数社しかなかった、なんてこともあるでしょう。
エンジニアであればどんな会社でも良い、条件が悪くても気にしないということは稀でしょうから、選択肢の多い都会の方がエンジニアになりやすいです。
また、エンジニアの求人は首都圏に集中しています。
キャリアアップして転職まで視野に入れるなら、首都圏の方が将来性があるということですね。
地方と都会のエンジニアの求人数の違い
【エンジニア・正社員】の求人数 全国:90,180
人口トップ5の求人数 | 人口ワースト5の求人数 |
東京都:46,942 | 福井県:464 |
神奈川県:11,171 | 徳島県:369 |
大阪府:12,460 | 高知県:275 |
愛知県:9,802 | 島根県:333 |
埼玉県:4,295 | 鳥取県:207 |
東京都の求人数の割合は全国の52%、神奈川県では12%に対して、鳥取県だと0.2%となっています。
首都圏に集中するエンジニア
エンジニアの求人は首都圏に集中しています。東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の一都三県の求人数は、全国の求人の約70%です。
- 一都三県 計:66,598
- 東京都:46,942
- 神奈川県:11,171
- 埼玉県:4,295
- 千葉県:4,190
首都圏以外でエンジニアの求人が多いのは、大阪府・愛知県・福岡・兵庫・京都・北海道になります。
未経験歓迎の求人の割合
未経験でも採用してくれる求人数の割合は、都会と地方で大きな差がありません。
地方ならエンジニアを目指す人が少ないので、未経験でも採用してくれるのでは?と思うかもしれませんが、そうは甘くないようです。
各都道府県をチェックすると、おおむね未経験歓迎の求人の割合は30~40%となっています。
東京都だけは極端に違っていて、約20%と大幅に少ないですね。
東京都はエンジニアの需要が高い分、実力も求められるようです。
埼玉県・千葉県などでは50%以上が未経験歓迎となっているので、未経験でも求人探しがしやすくなっています。
未経験歓迎のエンジニアの求人数
【未経験歓迎・エンジニア・正社員】の求人数 全国:40,588
人口トップ5の求人数 | 人口ワースト5の求人数 |
東京都:10,255 | 福井県:130 |
神奈川県:3,923 | 徳島県:68 |
大阪府:3,167 | 高知県:76 |
愛知県:3,424 | 島根県:127 |
埼玉県:2,200 | 鳥取県:58 |
表を見ていただければ分かるように、地方では未経験のエンジニアは歓迎されていません。
エンジニアを必要とする企業が少ないことと、未経験を雇って丁寧に教えられるほどの余裕がないことが理由です。
場合によっては、エンジニアとして就職したのにいつまでたっても雑用ばかりだったり、教えてもらっていないことを無理やりさせられて、まるでブラック企業と感じるケースもあります。
未経験で入社後、基礎からきちんと教えてくれる企業に入りたいと思うのであれば、都会の方が求人が多い分見つけやすいです。
都会で働くメリット
エンジニアとして都会で働くメリットは求人数の多さだけではありません。
- 年収が高い
- 勉強できる機会が多い
- 職種が豊富
- 魅力的な仕事が多い
上記のようなメリットがあるので、都会でエンジニアになることを目指す人が多くなっています。
年収が高い
都会はエンジニアの求人数が多く、需要が高いです。
良い人材を確保するために高い年収を提示する企業が多くなっています。
また、大手企業や優良ベンチャー企業など利益が出ている企業が多いので高い年収を期待できる点も魅力です。
未経験で入社したあともスキルアップすれば転職で有利になるケースあるので、働き甲斐のある環境と言えるでしょう。
勉強できる機会が多い
都会にはIT関連の企業が集中しているので、最新技術などに触れる機会も多いです。
ほとんどのセミナーは都会を中心に開催されているので、地方より勉強できる環境となっています。
プログラミングスクールも都会に多く、仕事帰りや休日に勉強することも可能です。
エンジニアの種類が豊富
都会では企業が多い分、仕事の幅も広くなっています。
今の仕事が自分に合わないと感じた場合、会社に就職したあとでも、別の部署で働くこともできます。
最初はアプリケーション開発だったけど、後になって企業向けのシステム開発を担当するといったケースも可能です。
どんなタイプのエンジニアが自分に向いているか分からない人でも、都会なら融通がきくのでおすすめです。
魅力的な仕事が多い
都会には最新技術が集まりやすく大企業が多いので、エンジニアとしてやりがいのある仕事が多いです。
大阪や福岡でもエンジニアの仕事は豊富にありますが、首都圏の方が大きなプロジェクトや最新技術に触れる機会が多いので、首都圏の会社に転職を希望する人もいるくらいです。
エンジニアとして実力を高めたい、大きな仕事をしてみたいという場合は、都会の方がチャンスが多いです。
未経験だとエンジニアになれないのか
そもそもエンジニア未経験とはどのような意味なのでしょうか?
この場合の未経験とは、実務経験がない、会社で働いたことがないという意味になります。
知識があるかどうかは関係ない、というかある程度のプログラミングの知識や技術があることが前提になっています。
未経験で就職する場合は主に以下のケースになります。
- 新卒
- 第二新卒
- 転職
それぞれのケースで未経験だった場合の就職の難しさについて解説します。
未経験の新卒
新卒採用の場合は、ほとんどの人は実務経験がないので、プログラミングの勉強をしっかり行っていれば条件は大きく変わりません。
プログラミングの知識・実力についても、そこまで高いレベルが求められることはないです。
プログラミングを仕事として続けられるのか、論理的思考力はあるかといった、エンジニアとしての適性を重視して採用が行われます。
ただ、プログラミングの知識が完全ないという場合は、真剣に入社したいと思ってもらえないので就職することは難しくなります。
専門学校に通ったり大学で専門知識を学ぶことが必須というわけではなく、プログラミングスクールや独学で勉強しただけでも就職できることも多いです。
趣味でプログラミングを勉強していて、文系の大学を卒業した場合でも十分に就職できる可能性はあります。
新卒の場合は未経験かどうかは関係ないので、地方で就職する場合に不利になることはありません。
ただ、そもそも求人が少ないので、希望する内容の企業が見つからない可能性も考えておく必要があります。
選択肢が少ない分、転職することが難しい点も意識しておきましょう。
第二新卒で未経験
第二新卒で採用する場合には、社会人経験や基本的なビジネススキル、仕事に対する意欲などを評価するケースが多いです。
転職でプログラミング業界を目指そうとする姿勢が評価されることもあるので、必ずしも実務経験が必要というわけではありません。
前の会社での働きぶりや転職に対する考え方、プログラミング学習に対する取り組み方などを重視されるので、未経験だから不利と言えるほどではないです。
地方でエンジニアとしての採用を目指す場合でも、社会人としての基本的な教育が必要ないと考えて、第二新卒を歓迎する企業はあるのであきらめる必要はありません。
転職で未経験
第二新卒以降、20代後半から未経験でエンジニアとして就職するのは難しいです。
20代後半だと会社員としても未熟な可能性があり、さらに実務経験がない場合は、会社としても雇うメリットが少ないと考えるからです。
業務委託や派遣メインの会社であれば未経験でも就職できる可能性があります。
プログラミング学習については、入社してから丁寧に教えてもらえるとは限らないので、自分で勉強することが重要になります。
仕事帰りや休日にも勉強することも検討してみましょう。
都会ならプログラミングスクールやセミナーが多いので勉強しやすい環境になります。
地方の場合は学習する環境が限られるので、入社後についていけなくなる可能性もあります。
30代以降の場合はさらに難しくなります。
同じ未経験なら新卒を雇った方がマシと考えるからですね。
未経験であるデメリットを打ち消すくらいのメリットをアピールできないと就職は難しくなります。
前職での経験や自身の能力がいかに会社に貢献できるかが重要です。
プログラミングの勉強もしっかり行い、実績を提示できることが求められます。
まとめ
未経験からエンジニアを目指すのであれば、都会がおすすめです。
理由としては、都会の方が就職先の選択肢が多く、プログラミング学習環境が違うからです。
地方でエンジニアになりたいという場合は、しっかりとプログラミングの勉強を行い実力をアピールできるようになる必要があります。
都会の方が学習環境も良く求人も多いので、どうしても地方でなければ嫌だという人以外は、都会で就職することを検討してみましょう。
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